猫を起こさないように
日: <span>2006年1月23日</span>
日: 2006年1月23日

今日はみんなに重大な発表があります

 タミフルをゴリゴリと上下の臼歯でラクダの如く咀嚼しながらお送りする、「小鳥猊下の流感のようす in mixi」なわけだが、今日は”よい大人のnWo”コミュニティの管理権譲渡に関する話題である。このくだりを読んだ途端に目をそらして口笛を吹き始めたそこのお前、ここに及んで知らないとは言わせないぞ。小心な諸君が「鬱陶しいんだけど、面と向かって切るような後味の悪さも背負いたくない」ゆえに「自然と疎遠になる」よう連絡を絶ったとしてさえ、母親よりもお節介なソーシャルネットワーキングサイトは諸君の眼前に彼ないし彼女の動向を次から次へとつきつけ、対応を要求してくるのだから。それはほとんど、かつて関係を持った女性の以後の男性遍歴がその都度ポップアップウィンドウで眼前にお知らせされるようなもので、私なら自分の頭蓋を鈍器で積極的に陥没させる現実を選ぶだろう。いま私の頭蓋骨が陥没していないのはひとえに、小鳥猊下を名乗るサイト運営者と、パソコンの前に座るこのくたびれた一サラリーマンが明確にその人格を乖離しているおかげである。話がそれたが、現実において人間関係の明確な切断は”死”しかありえず、その場合さえ考慮すべき感情は自分のものだけである。いや、君の脳内野次を汲んで言うのだが、男女の愁嘆場や殴り合いの絶交などを経験できる人間は私のサイトを読んでいない。結果、すべての情報を余すところなく与えられるがゆえに、保留による人間関係のフェードアウトが不可能ゆえに、ここミクシィでは否定か肯定だけが選択肢として残されるのである。反応が無いのは否定ということだ。諸君が自分に対して好意的に考えるような、”無関心”では決してない。人間関係疑似シュミレーターが取りこぼした、もしくはわざと見なかった部分が、現実には稀少な類の感情的コンフリクトを頻繁にしていると言える。何、「現実で面識あるから問題無いッスよ」だと。馬鹿、お前には話しかけていない。つまり、朦朧とした頭で何を言っているのか次第にわからなくなってきたが、「足あと」と「マイミク登録者」と「タイムスタンプ」を参照すれば、”コミュニティの管理権委譲”という議題に対して、諸君の今後の動向に明確な意味づけができる。この日記を読んだ時点で、貴方はすでに罠にはまっているのです。このような利用法があったとは、さすがミクシィ改め『ドキッ☆アリバイだらけのトラウマ教室』の面目躍如と言えよう。

 長々と書いたが、つまり「黙ってないで誰か手を挙げろよ、困ってんだろ」ということと、「新しい地域社会に入ったんなら普通挨拶くらいするだろ。半数以上が無言なのは現代社会をわざわざ体当たりに象徴してみせてくれてんのか」という至極当たり前の常識が言いたいだけなのであった。